忍者ブログ
ADMINWRITE
よしなしごとども 書きつくるなり
[1041]  [1040]  [1039]  [1038]  [1037]  [1036]  [1035]  [1034]  [1033]  [1056]  [1055
イレーネ・ディーシェ、ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー、ミヒャエル・ゾーヴァ(評論社)



 オーストリアに住むウサギの王子、エスターハージー。彼はお嫁さん探しの旅に出る。行き先はドイツのベルリン。
 「壁」の崩壊直前のベルリンで、彼が目にしたものとは。

 この本の魅力は何といってもミヒャエル・ゾーヴァの挿絵であろう。
 ウサギたちの愛らしいこと!
 列車の椅子にちんまりと座る姿。鏡の前で、豹柄パンツをはいてポーズをとる姿。野原で二匹のウサギが寄り添う姿。
 それらが深みのある色彩で、ぞくぞくするほど美しく描かれている。

 ベルリンの壁の崩壊について、ウサギがシニカルにつぶやく。「壊すなら、最初から作らなきゃいいのにさ」。
 主題は人間の愚かさか。だが不思議と説教臭さはない。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[10/23 まきまき]
[10/23 もか]
[10/06 まきまき]
[10/06 ぴーの]
[08/31 まきまき]
プロフィール
HN:
まきまき
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析

Designed by 湯月   Material by ウタノツバサ
Copyright c [ Back To The Past ] All Rights Reserved.

忍者ブログ [PR]