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よしなしごとども 書きつくるなり
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イレーネ・ディーシェ、ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー、ミヒャエル・ゾーヴァ(評論社)



 オーストリアに住むウサギの王子、エスターハージー。彼はお嫁さん探しの旅に出る。行き先はドイツのベルリン。
 「壁」の崩壊直前のベルリンで、彼が目にしたものとは。

 この本の魅力は何といってもミヒャエル・ゾーヴァの挿絵であろう。
 ウサギたちの愛らしいこと!
 列車の椅子にちんまりと座る姿。鏡の前で、豹柄パンツをはいてポーズをとる姿。野原で二匹のウサギが寄り添う姿。
 それらが深みのある色彩で、ぞくぞくするほど美しく描かれている。

 ベルリンの壁の崩壊について、ウサギがシニカルにつぶやく。「壊すなら、最初から作らなきゃいいのにさ」。
 主題は人間の愚かさか。だが不思議と説教臭さはない。

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