J.D.サリンジャー(白水社)
高校生の「僕」は成績不振で学校を退学処分となり、寮を出て家に帰ろうとする。でも帰るに帰れず……。
主人公が高校生なだけに、簡単に気が滅入り、有頂天になり、優しくなり、卑劣になる。この情緒不安定な状態の描写が、彼の独白というかたちで延々と続くので、次第に飽きて、ただ字を追いかけるだけの読書になってしまった。
まるで知らない人のアルバムを見せられているかのように、退屈で空虚だった。
余談だが、この作品を最初に読んだとき、私はすでに二十代後半だった。
もっと若い時期に読んでいたら少しは主人公に共感できたかもしれないな、とは思った。
60点
高校生の「僕」は成績不振で学校を退学処分となり、寮を出て家に帰ろうとする。でも帰るに帰れず……。
主人公が高校生なだけに、簡単に気が滅入り、有頂天になり、優しくなり、卑劣になる。この情緒不安定な状態の描写が、彼の独白というかたちで延々と続くので、次第に飽きて、ただ字を追いかけるだけの読書になってしまった。
まるで知らない人のアルバムを見せられているかのように、退屈で空虚だった。
余談だが、この作品を最初に読んだとき、私はすでに二十代後半だった。
もっと若い時期に読んでいたら少しは主人公に共感できたかもしれないな、とは思った。
60点
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