忍者ブログ

病める狐 上・下

ミネット・ウォルターズ(東京創元社)

 とある寒村の雑木林に、トラヴェラー(移動生活者)の一団がやってくる。土地を不法に占拠する彼らに、村の住人たちは憤慨する。一方、村には不審な死を遂げた老婦人がいた。彼女の夫は妻殺しの嫌疑をかけられ、家に引きこもるのだった……。

 と粗筋を書いたが、トラヴェラーたちのゴタゴタあり、老婦人をめぐる一族の内紛あり、村人同士の諍いありと、かなりややこしい筋立てになっている。
 加えて明確な主人公が存在せず、いわゆる神の目でストーリーが展開していくので感情移入がしづらかった。
 解説者は「だらだらと描かれている印象は受けない」と書いているが、私はかなり散漫な作品であると思った。
 ラストも納得できないものだった。あれもこれも謎のままでは、この長編を読了した意味が無いではないか。
60点
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カレンダー

09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3
5 6 7 8 9 11
12 14 15 16 18
19 20 21 22 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[10/01 まきまき]
[09/30 ぴーの]
[09/13 まきまき]
[09/13 ぴーの]
[09/03 まきまき]

プロフィール

HN:
まきまき
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析