忍者ブログ

短くて恐ろしいフィルの時代

ジョージ・ソーンダーズ(河出書房新社)

国民が一度に一人しか入れない狭小国、内ホーナー国。それを取り囲む外ホーナー国。2国の仲はあまりよろしくなかった。
ある時、外ホーナー人であるフィルが、内ホーナー国から税金を徴収しようと言い始める。ぱっとしない中年男だったフィル。しかし彼の熱弁に人々の心は動かされて……。

突拍子もない話なのだが、何かの比喩? の話なのかと思えてくる。
口先三寸で皆の支持を得るフィル。国民のわずかな不満を拡大して代弁し、賛同を得るフィル。
こういう政治家は確かにいる。

訳者が岸本佐知子氏なので、キテレツな部分もするする読めた。
フィルの脳は巨大なスライド・ラックに固定されているが、ボルトがときどき外れて脳が地面にどさっと落ちるのだそう。
映像化は難しそうだが絵本ならいけそう。
90点

PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 5
6 8 9 10 11 12
13 15 16 17 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[04/06 まきまき]
[04/06 もか]
[03/25 まきまき]
[03/25 もか]
[03/25 まきまき]

プロフィール

HN:
まきまき
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析