ジョージ・ソーンダーズ(河出書房新社)
国民が一度に一人しか入れない狭小国、内ホーナー国。それを取り囲む外ホーナー国。2国の仲はあまりよろしくなかった。
ある時、外ホーナー人であるフィルが、内ホーナー国から税金を徴収しようと言い始める。ぱっとしない中年男だったフィル。しかし彼の熱弁に人々の心は動かされて……。
突拍子もない話なのだが、何かの比喩? の話なのかと思えてくる。
口先三寸で皆の支持を得るフィル。国民のわずかな不満を拡大して代弁し、賛同を得るフィル。
こういう政治家は確かにいる。
訳者が岸本佐知子氏なので、キテレツな部分もするする読めた。
フィルの脳は巨大なスライド・ラックに固定されているが、ボルトがときどき外れて脳が地面にどさっと落ちるのだそう。
映像化は難しそうだが絵本ならいけそう。
90点
国民が一度に一人しか入れない狭小国、内ホーナー国。それを取り囲む外ホーナー国。2国の仲はあまりよろしくなかった。
ある時、外ホーナー人であるフィルが、内ホーナー国から税金を徴収しようと言い始める。ぱっとしない中年男だったフィル。しかし彼の熱弁に人々の心は動かされて……。
突拍子もない話なのだが、何かの比喩? の話なのかと思えてくる。
口先三寸で皆の支持を得るフィル。国民のわずかな不満を拡大して代弁し、賛同を得るフィル。
こういう政治家は確かにいる。
訳者が岸本佐知子氏なので、キテレツな部分もするする読めた。
フィルの脳は巨大なスライド・ラックに固定されているが、ボルトがときどき外れて脳が地面にどさっと落ちるのだそう。
映像化は難しそうだが絵本ならいけそう。
90点
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