忍者ブログ
ADMINWRITE
よしなしごとども 書きつくるなり
[2610]  [2609]  [2608]  [2607]  [2606]  [2605]  [2603]  [2602]  [2601]  [2600]  [2599
フレドリック・ブラウン(東京創元社)

短編集。18個の短編が収められている。

『闇の女』
銀行強盗があった日、プランデル夫人の下宿屋に部屋を借りたいという女性がやってくる。夜でも照明を付けない怪しい女性。彼女は銀行強盗の一味なのか……。
短編なのに情報量が凄まじい。女性の正体、下宿屋に来た刑事たちの言動、なぜ女性は明かりを付けなかったのか。すべてが一切の過不足なく描かれている。

ほかに面白かったのは、火星が衝突して世界が終わるという偽の号外を作って一人の男をだまそうとした人々の顛末、『世界が終わった夜』。
駅のホームに佇む男は殺人犯かもしれないという。しかし耳が聞こえないという彼の主張があって、事件は闇に葬られようとしている。男は本当に聾者なのか、『叫べ、沈黙よ』。

こんな短編の名手を知らずにいたとは。これは新訳だそうで、次の短編集も控えているということなので楽しみに待ちたいと思った。
100点

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
2 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[01/30 まきまき]
[01/30 もか]
[01/23 まきまき]
[01/23 ぴーの]
[01/16 まきまき]
プロフィール
HN:
まきまき
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析

Designed by 湯月   Material by ウタノツバサ
Copyright c [ Back To The Past ] All Rights Reserved.

忍者ブログ [PR]