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F・W・クロフツ(東京創元社)

 埠頭から荷揚げされた樽には、金貨と女性の遺体が入っていた。犯人の目的は何なのか?

 解説に冒頭のテンポが遅いと書かれていたので覚悟して読み始めたが、まったくそんなことはなかった。
 樽の受取人である男は、果たして犯人なのか? 警部と一緒に考えを巡らすのは刺激的で、退屈しらずであった。
 後半はさらにスピーディーとなり、容疑者も2人に絞られて推理する楽しさがいや増した。
 警部が上司に手紙で報告したり、参考人を探すために新聞に広告を打ったり、そのあたりはさすがにのんびりとした感じを受けた。だが、いろいろなことがその場で分かってしまうデジタルな現代より、そちらのほうが小説向きであるのかもしれない。
85点


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