アイザック・アシモフ(東京創元社)
月に一度、晩餐会を開いて他愛のない話をする会、それが「黒後家蜘蛛の会」であった。個性豊かな六人のメンバーたちは、かわるがわるホスト役となり、皆にいろいろな謎解きをさせた……。
1~5まであるこのシリーズ、「1」には12回分の会の様子が収められている。初回の『会心の笑い』を紹介したいと思う。
強欲なアンダースンと潔癖なジャクスンは仕事上のパートナーだった。が、やがてアンダースンはジャクスンを陥れるようにして会社を追い出した。
数日後、アンダースンは自宅から「何か」が無くなっているような気がし始めた。雑然とした自宅ゆえ「何か」の正体は分からないが、盗んだのはジャクスンに違いないと思うのだった。
トリックは所謂よくある手だが、登場人物たちのセリフが洒落ているといったらない。特に給仕のヘンリーは、毎回胸のすくようなセリフを最後に言う。天啓に打たれたように唖然とするメンバーの顔が思い浮かぶようであった。
75点
月に一度、晩餐会を開いて他愛のない話をする会、それが「黒後家蜘蛛の会」であった。個性豊かな六人のメンバーたちは、かわるがわるホスト役となり、皆にいろいろな謎解きをさせた……。
1~5まであるこのシリーズ、「1」には12回分の会の様子が収められている。初回の『会心の笑い』を紹介したいと思う。
強欲なアンダースンと潔癖なジャクスンは仕事上のパートナーだった。が、やがてアンダースンはジャクスンを陥れるようにして会社を追い出した。
数日後、アンダースンは自宅から「何か」が無くなっているような気がし始めた。雑然とした自宅ゆえ「何か」の正体は分からないが、盗んだのはジャクスンに違いないと思うのだった。
トリックは所謂よくある手だが、登場人物たちのセリフが洒落ているといったらない。特に給仕のヘンリーは、毎回胸のすくようなセリフを最後に言う。天啓に打たれたように唖然とするメンバーの顔が思い浮かぶようであった。
75点
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