小島信夫(新潮社)
エッセイ。かと思ったら、解説で「長編小説」と書かれていて驚いた。もう根底から私は間違っていたようだ。
作家である保坂和志氏と「トークイベント」をしたのは事実のようで、それについて書かれているのが第二章なのだが、
……は忘れた、
……はたまたま思いついたことで、そういうことではないかもしれない、
……この一つはいかにも疑わしい、
と、読者をけむに巻く言葉が随所にあって、結論はどれなのか、誰の言ったことなのか、常に判然としないまま、話はずるずると進んでみたり戻ってみたり。
奥様は認知症のようだが、筆者ももしや? とまで思ってしまった。
これは作者の遺作で、最高傑作と裏表紙にはあるが、それが本当だとするならもうどの作品も私には手におえないだろう。
170ページまで読んだ。(新潮文庫 初版)
エッセイ。かと思ったら、解説で「長編小説」と書かれていて驚いた。もう根底から私は間違っていたようだ。
作家である保坂和志氏と「トークイベント」をしたのは事実のようで、それについて書かれているのが第二章なのだが、
……は忘れた、
……はたまたま思いついたことで、そういうことではないかもしれない、
……この一つはいかにも疑わしい、
と、読者をけむに巻く言葉が随所にあって、結論はどれなのか、誰の言ったことなのか、常に判然としないまま、話はずるずると進んでみたり戻ってみたり。
奥様は認知症のようだが、筆者ももしや? とまで思ってしまった。
これは作者の遺作で、最高傑作と裏表紙にはあるが、それが本当だとするならもうどの作品も私には手におえないだろう。
170ページまで読んだ。(新潮文庫 初版)
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