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ウォッチメイカー

ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋社)

 自らを「ウォッチメイカー」と呼ぶ連続殺人犯が現れる。惨殺死体のそばには古い時計が置かれていた。四肢麻痺の天才科学捜査官ライムは、刑事アメリア・サックスらとともに犯人と熾烈な頭脳戦を展開する。時計を十個購入したというウォッチメイカー。その犯行を食い止めることができるのか?

 事件はこれでほぼ解決? となってからの二転三転ぶりがすさまじい。このドンデン返しの妙を体験したら、そんじょそこらのドンデン返しでは満足できなくなりそうだ。
 ストーリーの面白さもさることながら、登場人物たちの造形が巧い。ひねくれもののライム。強くて優しいサックス。もう一人、尋問のエキスパートであるダンスは沈着冷静、興味深い知識を次々に開陳してくれる。

 二段組506ページという長編だが、その長さを感じさせない素晴らしい一冊だった。
95点
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