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別冊太陽 日本のこころ159 太宰治

平凡社

 太宰の短くも激しかった一生を、たっぷりの写真と作品からの抜粋でたどる。
 まず、太宰に宛てた三通の手紙にやられた。書き手は町田康、伊藤比呂美、室井滋。きっと太宰ファンは皆「我こそはファンの中のファン。その情熱は誰にも負けない」と思っているのかもしれない。
 そして太宰の自殺後の追悼文に、またやられた。田中英光、石川淳、坂口安吾……。皆彼の死を惜しみ、悲しみ、怒りさえ表している。彼の作品に、いや一言一句に魅入られた者にとって、その死はあまりに重かっただろう。

 芥川龍之介が自殺しなかったら、腹膜炎を患わなかったら(それから麻薬性鎮痛剤を常用)、女性にまったくモテなかったら……彼の人生を狂わせたすべてが、憎い。
90点
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