米澤穂信(新潮社)
6つの短編が収められているが、内容が多彩で非常に楽しめた。特に面白かったのは『万灯』。
商事会社に勤める伊丹は、資源開発の任を得てバングラデシュに行く。天然ガス採掘のための拠点にするべく目を付けたのは小さな村だった。
そこには数人の長老がいたが、一人の長老が彼らの計画にまっこうから反対し、交渉は難航を極めた。
そんなとき、別な長老たちから伊丹は恐ろしい計画を持ち掛けられる……。
世界を股にかけるビジネスマン、伊丹。大きな壁にぶち当たった彼の苦悩、焦りなどの感情が短い文章からあふれ出す。
彼の行いは正しくなかったかもしれないが、熱意にほだされて思わず応援したくなったのも事実だ。
そしてラストに明かされる残酷な真実。伊丹の運命やいかに? と、読了してもなお、しばらく作品のことが頭を離れなかった。
95点
6つの短編が収められているが、内容が多彩で非常に楽しめた。特に面白かったのは『万灯』。
商事会社に勤める伊丹は、資源開発の任を得てバングラデシュに行く。天然ガス採掘のための拠点にするべく目を付けたのは小さな村だった。
そこには数人の長老がいたが、一人の長老が彼らの計画にまっこうから反対し、交渉は難航を極めた。
そんなとき、別な長老たちから伊丹は恐ろしい計画を持ち掛けられる……。
世界を股にかけるビジネスマン、伊丹。大きな壁にぶち当たった彼の苦悩、焦りなどの感情が短い文章からあふれ出す。
彼の行いは正しくなかったかもしれないが、熱意にほだされて思わず応援したくなったのも事実だ。
そしてラストに明かされる残酷な真実。伊丹の運命やいかに? と、読了してもなお、しばらく作品のことが頭を離れなかった。
95点
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