山本夏彦(新潮社)
雑誌「室内」に連載されていたコラムを集めた短文集。
本作品が単行本として出たのは昭和37年。だが、今読んでも古臭さは感じない。
たとえば、昨今婦女子は出れる、出れないと、ら抜き言葉を使うと嘆じる一節がある。
たとえば、寿司屋で。客を馬鹿にする寿司職人とへつらう客の、主客転倒を観察する一節がある。
それは今現在も人々の口にのぼる話題であろう。
また、思わず苦笑してしまう話もあった。「すべて婦人は、自分を美人の一種だと思っている。すくなくともその一変種だと思っている」などという文章は、まさに言いえて妙である。
65点
雑誌「室内」に連載されていたコラムを集めた短文集。
本作品が単行本として出たのは昭和37年。だが、今読んでも古臭さは感じない。
たとえば、昨今婦女子は出れる、出れないと、ら抜き言葉を使うと嘆じる一節がある。
たとえば、寿司屋で。客を馬鹿にする寿司職人とへつらう客の、主客転倒を観察する一節がある。
それは今現在も人々の口にのぼる話題であろう。
また、思わず苦笑してしまう話もあった。「すべて婦人は、自分を美人の一種だと思っている。すくなくともその一変種だと思っている」などという文章は、まさに言いえて妙である。
65点
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