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羊と鋼の森

宮下奈都(文藝春秋)

ピアノの調律師の作業を偶然見た高校生の外村。
彼はその仕事にすっかり魅せられて、調律師養成のための専門学校へ進む。
卒業後は楽器店に就職し、調律師として日々勉強することになるが……。

家でも調律師を頼んだことは何度もあったが、こんなに深い世界が本当に広がっているのだろうか。
弾く人の実力に合わせて、あるいは依頼主のリクエストに応えて調律すると言うが、にわかに信じがたい……のは私がど素人だからか。
どこまでが実際にあり得る話なのかは置いておいて、外村が仕事を通して経験したことは、けっこう面白く読んだ。
腕利きの先輩の調律をみて、自分の不甲斐なさを嘆いたり。客からクレームを受けて落ち込んだり。
そして物語のメインとなる双子の女の子との出会い。しかしそこからの展開はありがちな設定で、少し落胆した。対照的な双子の挫折と思いやりと再生。ね、感動するでしょ? と作家に言われているような、安直な展開に思えた。
80点

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