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命売ります

三島由紀夫(筑摩書房)

自殺に失敗した羽仁男は、新聞に「命売ります」と広告を打つ。依頼者は次々に現れるが、羽仁男は死にたいのに死ねない。次第に彼の心にも変化が……。

チャラ男の主人公がだんだんシリアスになっていく過程が面白かった。
死ぬことさえもふわっと捉えていたのに、その淵をのぞいた途端「生」にしがみつこうとする羽仁男くん。
あるあるですね。
生きていくってーのは何かとバタバタしてて、格好悪いもんなんだよなぁと、主人公と一緒にしみじみ思いました。

これ、とっくに読了してまして、思い出しながら感想を書きました。
三島っぽくない作品だそうで、連載も「週刊プレイボーイ」にしていたんだとか。
でも軽さの中に絶望がみえかくれして、一周して三島っぽいなと思いました。
75点


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