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世界音痴

穂村弘(小学館)

 エッセイ集。
  『にょっ記』とは少し趣が違うエッセイ。というか、こちらのほうが早く書かれたものなので、穂村氏の若気の至りというか、ダークサイド全開、といった印象。
 もう「私」しか熱中するものがない、とか。
 「自然さ」を奪われた者は、世界の中に入れない、とか。
 穂村氏の意外な暗さに面食らった。

 ひとつ「あぁ分かる!」と思った話を紹介しよう。
 映画が始まると、どんなに面白い映画でも「早く終われ」と思う、という話。これから自分がどきどきしたり感動したりするという、その期待と緊張が苦しい、と彼は書いている。
 私も映画を観始めると、何かもやもやしたものを感じていた。具体的な言葉にすると、そういうことだったのかもしれない。
80点
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