長岡弘樹(小学館)
警察学校で繰り広げられる過酷な訓練。
いじめ、裏切り、脅迫……ふるいから落ちるのは誰か。手に汗握る連作短編集。
これは面白かった。帯に「既視感ゼロ」の文字が躍っているが、大袈裟ではなかった。
ひとつひとつのエピソードごとに主人公(視点)が入れ替わり、気になる事件の後日談がきっちり描かれていて親切きわまりない。特に感じたのは第三話「蟻穴」。ヘッドフォンの中は……結末やいかに。
エピローグでは風変わりな教官・風間の視点もあって、最後までニクい演出であった。
しかしこれはフィクションであろうが、げに恐ろしきは警察学校である。
こんな軍隊みたいなことが行われていて、警察官が全員こんな所を卒業しているとしたら、バカボンに出てくる目ん玉つながりのお巡りさんでさえ尊敬してしまいそう。
100点
警察学校で繰り広げられる過酷な訓練。
いじめ、裏切り、脅迫……ふるいから落ちるのは誰か。手に汗握る連作短編集。
これは面白かった。帯に「既視感ゼロ」の文字が躍っているが、大袈裟ではなかった。
ひとつひとつのエピソードごとに主人公(視点)が入れ替わり、気になる事件の後日談がきっちり描かれていて親切きわまりない。特に感じたのは第三話「蟻穴」。ヘッドフォンの中は……結末やいかに。
エピローグでは風変わりな教官・風間の視点もあって、最後までニクい演出であった。
しかしこれはフィクションであろうが、げに恐ろしきは警察学校である。
こんな軍隊みたいなことが行われていて、警察官が全員こんな所を卒業しているとしたら、バカボンに出てくる目ん玉つながりのお巡りさんでさえ尊敬してしまいそう。
100点
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