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ガダラの豚 I~III

中島らも(集英社)

 アル中の教授、大生部。彼の娘「志織」は、七歳のときケニアで事故死する。数年後、テレビ局の特番の撮影で、彼は再びケニアへと飛ぶ。

 導入部から、息をもつかせぬ展開。寺の僧侶が命を賭してする荒行。大生部の妻がハマる新興宗教、ケニアでの撮影、テレビ局内での死闘。ヤマ場の連続である。
 多くの文献を参考に書かれたようだが、らも流にうまく消化されていて、とても読みやすい。
 ただ「志織」の心理描写が不足していると思う。呪術師に操られている、という設定はわかるが、スタンスが曖昧過ぎ。
75点
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