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よしなしごとども 書きつくるなり
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俵万智(文藝春秋社)

 俵万智が選んだ百人の歌人による、百首の恋の歌。
 見開きの二頁でひとつの歌について解説がなされている。それがとても読みやすくて良かった。
 俵氏の解説は、ときに独りよがりなところもあるが、歌の背景ともいうべき歌人の境遇などについても書かれていて、大いに歌の理解の手助けになった。

 「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」
 北原白秋のこの歌が何となく私は気に入ったが、俵氏によると白秋はこの歌を詠んだとき、人妻との姦通罪に問われて拘留中だったそうだ。
 そうきくと、イメージしていた冬の朝の清々しさは消え、寒々しい曇天のもと、やるせない気持ちで佇む作者の悲しみがじんわりと伝わってくる。
70点
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