加賀乙彦(中央公論新社)
東京拘置所の医官であった筆者が綴ったドキュメンタリー。
私はあとがきを最初に読むが、そこに「死刑廃止論」がぶちあげてあった。
それで興ざめしつつ本文を読んだが、読了しても「なぜ、廃止?」という疑問は残ったままだった。
死刑囚が監獄に入ってから改心しても、失われた命は戻ってはこないし、その命をかけがえのないものとして生きていた人の悲しみは癒されることはないだろう。
冤罪という大問題はあろうが、それを除けば死刑が残酷だという筆者の意見には、私は賛成できない。
55点
東京拘置所の医官であった筆者が綴ったドキュメンタリー。
私はあとがきを最初に読むが、そこに「死刑廃止論」がぶちあげてあった。
それで興ざめしつつ本文を読んだが、読了しても「なぜ、廃止?」という疑問は残ったままだった。
死刑囚が監獄に入ってから改心しても、失われた命は戻ってはこないし、その命をかけがえのないものとして生きていた人の悲しみは癒されることはないだろう。
冤罪という大問題はあろうが、それを除けば死刑が残酷だという筆者の意見には、私は賛成できない。
55点
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