忍者ブログ

お伽草紙

太宰治(新潮社)

 井原西鶴の作品を太宰流にアレンジした「新釈諸国噺」は、多数のショート・ショート。
 いわゆる「武士道」の理不尽さ加減、あるいはくだらないこだわりに、いちいち感嘆してしまった。こんな時代に生きた人達は、さぞかし大変だったろう。

 浦島太郎のパロディである「浦島」は、低俗すれすれの絶妙なバランス感覚が良い。
 ここに出てくる亀は雄弁で、小心者の浦島をこきおろしたりして痛快である。また竜宮城の在り方も、太宰が考える「真の幸福」論を垣間見ることができるようで興味深い。
90点
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カレンダー

09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3
5 6 7 8 9 11
12 14 15 16 18
19 20 21 22 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[10/24 まきまき]
[10/24 ぴーの]
[10/01 まきまき]
[09/30 ぴーの]
[09/13 まきまき]

プロフィール

HN:
まきまき
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析