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よしなしごとども 書きつくるなり
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志賀直哉(角川書店)

 父親との長年に渡る不和の末に、やっとこさ仲直りできた息子の話。
 '78年に読んだ本。格別印象に残らない作品だったのだが、読み返してみたら、案外よかった。
 でも、父親と和解する以前の話は、やれ腹の底から腹が立っただの、やれこんなこと言われて、不愉快だっただの、そんな文ばかり。しかも生後間もない赤ちゃんが急死したりして、なんとも陰鬱な内容。しかしその後の、子供の誕生、和解成立のシーンなどは、なかなかの出来栄えだと思う(何様じゃ)。
 出産に立ち会う場面では、はじめは「醜い妻を見たくない」なんてほざいていたが、いざ生まれてみれば「醜いものは一つもなかった。……すべては美しかった」。
 ったく、たわけ者め。
65点
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