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図書館の神様

瀬尾まいこ(マガジンハウス)

 主人公の清(きよ)は、赴任先の高校で文芸部の顧問になった。興味もヤル気もない清だったが、たったひとりの部員である垣内君と接しているうち、次第に何かが変わり始めるのだった……。

 前半、清の苦い思い出話が語られる。高校生のとき、部活仲間だった女の子を自殺に追いやったこと。この部分を読んだだけで、私はたまらない気分になった。清のような、脳みそ筋肉な人間が、心の底から嫌いだからだ。
 そして講師になってからの清もいだたけない。不倫の恋をする彼女。それ自体は否定しないが、相手の男性がいけない。利己的な、ただの優柔不断男なのである。こんな男性に魅力を感じるなんて信じ難い。
 主人公の悪口はこれくらいにして……垣内君が素直でユニークな性格なので、その点だけが面白く読めた。
60点
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