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殺人犯はそこにいる

清水潔(新潮社)

隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件。
タイトル、サブタイトルですべて語っちゃってますね。

ノンフィクションなのですが、まさに事実は小説より奇なり、警察、検察の怠慢に驚きました。
ずさんなDNA鑑定でもって、無実の人を無期懲役にまで追い込んだ足利事件。
その事件を軸に、記者である清水氏は丁寧に取材を進めます。
そして真犯人に肉薄するも、警察は動かない。他の事件との絡みなど諸々あって動けない。
恐ろしいじゃないですか、今も犯人はパチンコ店で幼女を狙っているかもしれないのです。
栃木、群馬にお住まいで幼女がいるご家庭は、この本を読んだほうがいいですぜ。

本筋とは少し離れますが、免田事件の犯人とされ、のちに無罪となった免田氏と清水氏が、タクシーに乗ったときの描写が胸に刺さりました。
「本当は犯人でしょ、無罪になったけど」
と、タクシー運転手が本人とは知らずに免田氏に言うシーン。
これが冤罪事件の真の恐ろしさだと痛感させられました。
90点

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