忍者ブログ

かたみ歌

朱川湊人(新潮社)

 アカシア商店街にまつわる七つの連作短編集。
 優秀な兄と身体が弱い弟。その弟の死を予告するような貼り紙が見つかる。学帽を被った、おかしな少年の仕業らしい。弟は家の近所でその少年に出会うが……『夏の落し文』。
 妖怪のような学帽の少年、喘息発作、天狗の落し文の言い伝え、と背筋がヒヤリとするような描写がいろいろ出てくる。自分が子どもの頃に感じた、得体の知れないものへの恐怖がまざまざと蘇ってきて、息苦しいほどだった。
 他の短編もどこか懐かしく良い味を出しているのだが、いかんせん既読感を感じさせるものが多かった。
75点
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 5
6 8 9 10 11 12
13 15 16 17 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[04/06 まきまき]
[04/06 もか]
[03/25 まきまき]
[03/25 もか]
[03/25 まきまき]

プロフィール

HN:
まきまき
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析