朱川湊人(新潮社)
アカシア商店街にまつわる七つの連作短編集。
優秀な兄と身体が弱い弟。その弟の死を予告するような貼り紙が見つかる。学帽を被った、おかしな少年の仕業らしい。弟は家の近所でその少年に出会うが……『夏の落し文』。
妖怪のような学帽の少年、喘息発作、天狗の落し文の言い伝え、と背筋がヒヤリとするような描写がいろいろ出てくる。自分が子どもの頃に感じた、得体の知れないものへの恐怖がまざまざと蘇ってきて、息苦しいほどだった。
他の短編もどこか懐かしく良い味を出しているのだが、いかんせん既読感を感じさせるものが多かった。
75点
アカシア商店街にまつわる七つの連作短編集。
優秀な兄と身体が弱い弟。その弟の死を予告するような貼り紙が見つかる。学帽を被った、おかしな少年の仕業らしい。弟は家の近所でその少年に出会うが……『夏の落し文』。
妖怪のような学帽の少年、喘息発作、天狗の落し文の言い伝え、と背筋がヒヤリとするような描写がいろいろ出てくる。自分が子どもの頃に感じた、得体の知れないものへの恐怖がまざまざと蘇ってきて、息苦しいほどだった。
他の短編もどこか懐かしく良い味を出しているのだが、いかんせん既読感を感じさせるものが多かった。
75点
PR
この記事にコメントする