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隠蔽捜査

今野敏(新潮社)

 警察庁の長官官房所属の竜崎。自らをエリートと言い切る彼は、周囲には変人扱いされていたが、国家の安全を守るために全力を尽くそうと考え、日々それを実践してもいた。あるとき連続殺人事件が起き、竜崎も警察内部の騒動に巻き込まれていく……。

 頭がコチコチに固くて融通が利かないヤツとして竜崎は描かれているが、嫌悪感はわかない。彼の「エリートには特権もあるが大きな義務もある」という、至極当然な(だが周りには理解されにくい)考え方がストレートに伝わってきて、むしろ好感を覚えた。

 殺人事件捜査の経過と、竜崎の家で起きた「事件」のなりゆきが同時進行で描写されているのだが、話に厚みが生まれて良い構成だったと思う。
80点
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