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さよなら、ニルヴァーナ

窪 美澄(文藝春秋社)

 世間を震撼させた少年Aの酒鬼薔薇事件。彼を崇拝する少女、被害者遺族、事件を追いかける女性作家。少年Aの周りで彼らの人生が交錯してゆく……。

 これは問題作である。フィクションだと思われるが少年A目線のところもあり、それがとても生々しくて衝撃的だった。なぜ人を殺したのかというと、人の中身を見たかった、それを見ることに性的な興奮を覚えた、と。
 書いていいの? レベルの内容で吐き気がした。

 少年Aをアイドルのように崇拝する少女にも嫌悪感しかわかなかった。外見だけに惹かれて追っかけまでしてしまう心情。生まれ変わったら彼の母親になりたいという心情。瞳をキラキラさせる恋する乙女ふうに書かれているが、そういう人間の心情など知りたくもないと思った。

 きっと今現在も少年Aは誰か他人の監視のもとに生きているのかもしれない。多大な費用を掛けて更生させ(させたつもり?)、そのあとに何が生まれているのか。誰かバカにも分かるように説明して欲しい……少なくともこの作品からは答えは見いだせなかった。

採点不能

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