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よしなしごとども 書きつくるなり
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幸田露伴(岩波書店)

 「木理(もくめ)美しき槻胴(けやきどう)、縁にはわざと赤樫を用ひたる岩畳作りの長火鉢に対(むか)ひて……」
 出だしの一文で、これは読了できそうにない……と私が思ったのも道理ではありますまいか。でも、こういう文章もじっくり読み進むと慣れてきて、ああ美しき哉日本語、と恍惚としてくる。

 粗筋は次の通り。新たに建立されることになった五重塔。一流の大工、源太がその仕事を請け負う事でほぼ決まっていたところに、彼の弟子であるのっそり十兵衛が「自分がやる」と言い出す。腕は良いが「空気」を読めない十兵衛、人格者である源太。二人の対比が際立つ。
 そして建立中に起きる暴風雨。風にしなって、今にも崩壊しそうな五重塔……そんなスリリングな部分もまた楽しめた。
80点
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