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そして粛清の扉を

黒武洋(新潮社)

 のっけからクライマックスの連続。無駄がなくてパワフル。これが新人の書いたものだということにまず驚いた。私、めったにやらない「一気読み」をしてしまいました。

 最低最悪の高校の女教師が、卒業式の前日に生徒全員を人質に校舎内に立てこもった。次々に殺されていく人質。このショッキングな設定は、A・クリスティの「そして誰もいなくなった」を、究極まで激しく、熱くしたらこうなるか、と思った。
 そしてこんなに「犯人」に肩入れしたくなる小説も珍しい。厳しく取り締まって、不正な者を除くこと……粛清。大賛成である。
 ただ一つの難点は、漢字。見慣れない漢字が多用されている。これは読んでいて引っかかるのだが、何か意味があるのだろうか。
95点
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