金井美恵子(朝日新聞社)
『小春日和』の続編。
あれから10年経って30歳になった桃子。定職にもつかず、一人でのんびりと暮らし、その強靭さにはさらに磨きがかかったようだ。一方花子は勤めていた会社を辞めて、桃子と同じアパートに引越ししてきた。
そして二人は……はて。
と考えてしまうほど、ただ何となく過ぎ去ってゆく日々を描いているだけなのだが、それがいちいち面白いのである。こんな毒にも薬にもならないような話、面白がるのは何だか悔しいのだけれど。
それから桃子の隣人の岡崎さんが、めっぽう俗っぽくて良い。アパートに一人はいそうな人物である。
80点
『小春日和』の続編。
あれから10年経って30歳になった桃子。定職にもつかず、一人でのんびりと暮らし、その強靭さにはさらに磨きがかかったようだ。一方花子は勤めていた会社を辞めて、桃子と同じアパートに引越ししてきた。
そして二人は……はて。
と考えてしまうほど、ただ何となく過ぎ去ってゆく日々を描いているだけなのだが、それがいちいち面白いのである。こんな毒にも薬にもならないような話、面白がるのは何だか悔しいのだけれど。
それから桃子の隣人の岡崎さんが、めっぽう俗っぽくて良い。アパートに一人はいそうな人物である。
80点
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