川端康成(筑摩書房)
短編集。
川端康成が怪談を書いていたとはつゆ知らず、自分の不勉強を恥じるばかりだが、彼は生涯にわたり「心霊」と「性愛」というモチーフを追い求めたのだそうだ(解説より)。
『無言』が面白かった。
一言もしゃべらなくなった老小説家の見舞いに行く、やはり作家の三田。彼は老作家に、話せないのなら筆談したらどうかと提案するが、老作家は何の反応も示さない。彼の沈黙に三田は苛立つが……。
ラストの運転手のセリフがいい。ぞっとさせられ、やがて考えさせられる。
他に、掌編の『心中』『霊柩車』も妖しくて残酷で心に残る作品だった。
75点
短編集。
川端康成が怪談を書いていたとはつゆ知らず、自分の不勉強を恥じるばかりだが、彼は生涯にわたり「心霊」と「性愛」というモチーフを追い求めたのだそうだ(解説より)。
『無言』が面白かった。
一言もしゃべらなくなった老小説家の見舞いに行く、やはり作家の三田。彼は老作家に、話せないのなら筆談したらどうかと提案するが、老作家は何の反応も示さない。彼の沈黙に三田は苛立つが……。
ラストの運転手のセリフがいい。ぞっとさせられ、やがて考えさせられる。
他に、掌編の『心中』『霊柩車』も妖しくて残酷で心に残る作品だった。
75点
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