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明日、晴れますように 続七夜物語

川上弘美(朝日新聞出版)

「七夜物語」で本の世界を旅したさよと仄田くん。それから30年が経ち、さよの息子・絵(かい)と、仄田くんの娘・りらは同じ小学校に通っていた。
りらは個性的な子で学校にはあまり馴染めていない。絵はそんな彼女を少しはらはらしながら見守っている……。

七夜物語を読んでから14年。内容はふわっとしか覚えてないけど自分の感想文を読んだら何これ面白そう。
本作はたぶん前作よりも面白かった! 「80点」ってことはないもの。

なんたってりらに感情移入しちゃうよね。こんな表現がありました↓
たいがいの子はりらを「変わった子」認定し、そういう子に反感を持たない子はりらをスルーし、反感を持つ子はりらを積極的に疎外した。
どっちに転んでも友だちにはなれないわな。

りらはいじめっ子たちを冷静に観察する。りらを蛇に見立てて黒板に落書きする子たち。蛇は好きだからうれしい(と思うことにした)、という彼女。
そのかわし方が正しいかどうかは分からないけど、素敵ね。

ラストの数ページには驚いたけど、前作とつながっている今作、そして時は永遠につづく……という余韻のある展開でよかったです。
95点

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