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よしなしごとども 書きつくるなり
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川上弘美(幻冬舎)

 高校教師であるマリエには、ミドリ子という教え子がいた。ミドリ子には露天商を営む紅郎という兄がいて、マリエは紅郎と付き合うようになる。
 紅郎の部屋にはマキさんとアキラさんという幽霊が出るし、ミドリ子はたびたびやってくるしで、マリエはとりとめのない「こわさ」を抱くのだった……。

 川上氏が描く恋愛にしてはめずらしく、この作品には濃い部分があった。マリエが姉と春画の真似をして遊ぶシーンしかり、ミドリ子をしつこく追いかける鈴本鈴郎しかり。
 だが思わず身を乗り出すと、ひらひらとはぐらかされる。さすがは川上氏。
 個性的で魅力的な挿話もいつもどおりたくさんある。特に姉のする作り話が傑作。そこだけを膨らませて、別な小説を書いて欲しいほどである。
90点
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