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あるようなないような

川上弘美(中央公論新社)

 エッセイ集。
 この一冊を読んで、はっきりと分かった。私は川上弘美氏が大好きである。 呼び捨てにできないほど、である。
 だから彼女の作品について、ひいき目なしに評を書けるかどうか、はなはだ自信がない。
 まぁ一種のファンレターのつもりで書いてしまおう。

 このエッセイの中で、特に面白かったのが「なまなかなもの」。
 筆者は「ら抜き言葉」を使うことに、並々ならぬ嫌悪を感じていた。だがSMAPの歌う「夜空ノムコウ」を聴いて「ら抜き」の呪縛から逃れられたという。「何かを信じてこれたかな」、その一節が強大な力で氏をうならせたという。

 淡々とした文章のそこここに漂うおかしみ。友人に「こんなことがあってさぁ」と、話してもらっているような安心感。すべてが私好みであった。
90点
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