小川洋子(新潮社)
短編集。現実的でいて幻想的な、八つの短編が収められている。
少しホラーの要素もある『匂いの収集』。あらゆる匂いを収集するのが趣味の「彼女」。「僕」はとまどいながらも、その趣味に理解を示していた。あるとき「彼女」の留守中に「僕」は、とんでもないものを見付けてしまう……。
そこはかとなく危うい空気を醸し出しながら進むストーリー、それはラストのおぞましいシーンで、見事にクライマックスを迎える。思わず上手いなぁと唸ってしまった。
その他、表題作の『まぶた』も、まるで夢のような部分があるかと思えば、カードで支払いが出来ないという、あまりにも現実的な部分もあったりして、その対比が面白かった。
80点
短編集。現実的でいて幻想的な、八つの短編が収められている。
少しホラーの要素もある『匂いの収集』。あらゆる匂いを収集するのが趣味の「彼女」。「僕」はとまどいながらも、その趣味に理解を示していた。あるとき「彼女」の留守中に「僕」は、とんでもないものを見付けてしまう……。
そこはかとなく危うい空気を醸し出しながら進むストーリー、それはラストのおぞましいシーンで、見事にクライマックスを迎える。思わず上手いなぁと唸ってしまった。
その他、表題作の『まぶた』も、まるで夢のような部分があるかと思えば、カードで支払いが出来ないという、あまりにも現実的な部分もあったりして、その対比が面白かった。
80点
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