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よしなしごとども 書きつくるなり
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岩井志麻子(中央公論新社)

 大正時代。苦労知らずで美しい「明子」は幸せな結婚生活を営んでいた。
 だが、学生時代の友人「清子」を、夫の会社の事務員として紹介してから、その幸せに暗い影が落ちるはじめる。

 明るくて華やかで、甘え上手な明子。その反面、いや、それゆえ傲慢で他人の痛みには気付こうともしない性格なのである。
 こういう女性は私がもっとも嫌悪するタイプである。「悪気は無いの」ですべて済まそうとする、その根性を叩きなおしてやりたくなる。
 一方清子も、共感はできるが好きにはなれないタイプである。
 だが、この作品自体は非常に気に入った。
 主人公二人の自負心、間に立つ男性の優しさという名の優柔不断さ。そして大正という、自由と封建がないまぜになった時代。すべてがきっちりと描かれている。
90点
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