忍者ブログ

扉は閉ざされたまま

石持浅海(祥伝社)

 大学の同窓会をするべく、七人の男女が高級ペンションに集まった。
 メンバーの一人である伏見は、そこで後輩の新山を殺害し部屋に閉じ込めた。他の面々はそうとは気付かず、部屋から出てこない新山を気遣うのだが……。

 いけ好かない作品、というのが読んでいる最中の印象だった。
 知的で洗練された男女の会話はこうです、とでも言いたげな型通りの会話がとにかく鼻に付いた。
 ストーリーも納得できなかった。終盤で犯人の動機が明らかになるのだが、それがありえないくらい弱い。そんな理由で後輩を殺したのだとしたら、今後伏見は何度も殺人を犯さずにはいられないのではないだろうか。
 どんなに素晴らしいトリックがあったとしても(この作品のそれが「素晴らしい」かどうかは置いておいて)、動機が脆弱では三流の価値しかない作品としか言いようがない。
40点
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カレンダー

09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3
5 6 7 8 9 11
12 14 15 16 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[10/01 まきまき]
[09/30 ぴーの]
[09/13 まきまき]
[09/13 ぴーの]
[09/03 まきまき]

プロフィール

HN:
まきまき
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析