樋口有介(講談社)
警視庁(でも経理課)を定年退職した木野塚氏は、私立探偵事務所を開設した。
彼は残りの人生を思いっきりハードボイルドに生きてゆくつもりであったが、思惑どおりにはいかず……。
これは愉快だ。小心で思い込みが激しくて冴えない木野塚氏は、愛すべき日本のオヤジそのものである。
多くのたわ言を開陳してくれるが、不思議と憎めない。有能(?)な秘書の桃世とのやりとりもまた笑わせてくれる。
ただ、桃世の正体が「ありがち」で、ちと残念だった。
75点
警視庁(でも経理課)を定年退職した木野塚氏は、私立探偵事務所を開設した。
彼は残りの人生を思いっきりハードボイルドに生きてゆくつもりであったが、思惑どおりにはいかず……。
これは愉快だ。小心で思い込みが激しくて冴えない木野塚氏は、愛すべき日本のオヤジそのものである。
多くのたわ言を開陳してくれるが、不思議と憎めない。有能(?)な秘書の桃世とのやりとりもまた笑わせてくれる。
ただ、桃世の正体が「ありがち」で、ちと残念だった。
75点
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