朝倉卓弥(宝島社)
如月は才能あるピアニストだったが、強盗事件に巻き込まれて、一本の指を失う。事件のときに彼が助けた少女・千織は障害のある身ながらも、ピアノに天才的な才能を示す。
二人は各地を巡って、千織のピアノ演奏を披露していたが、とある診療所で突発的な事故に遭遇し……。
あまり現実的でない設定なのだが、それを忘れさせるほど、ストーリーに勢いがある。面白い。
如月の一人称で物語りは進むのだが、彼の印象は薄い。その代わり、診療所の職員である真理子の存在感が大きい。
雄弁な彼女は、何かの隙間を埋めるかのように語り続ける。その独白には涙を誘われたが、同時にうるささも感じてしまった。
75点
如月は才能あるピアニストだったが、強盗事件に巻き込まれて、一本の指を失う。事件のときに彼が助けた少女・千織は障害のある身ながらも、ピアノに天才的な才能を示す。
二人は各地を巡って、千織のピアノ演奏を披露していたが、とある診療所で突発的な事故に遭遇し……。
あまり現実的でない設定なのだが、それを忘れさせるほど、ストーリーに勢いがある。面白い。
如月の一人称で物語りは進むのだが、彼の印象は薄い。その代わり、診療所の職員である真理子の存在感が大きい。
雄弁な彼女は、何かの隙間を埋めるかのように語り続ける。その独白には涙を誘われたが、同時にうるささも感じてしまった。
75点
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