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塩の街

有川浩(角川書店)

 塩の結晶が隕石のごとく地球に落下して、その瞬間から人間が塩化してしまう現象が始まる。崩壊してゆく社会。その中で、元自衛官の秋庭と高校生の真奈は出会う……。
 秋庭と真奈の二人の前に、いろいろな人間が現れるのだが、そのバリエーションが豊富。最愛の女性を失った男、刑務所から脱獄し自暴自棄になった男、ルポライターを夢みる、鼻持ちならない中学生、そして自衛隊の司令官である入江という男。それぞれが語る言葉を持ち、きちんとキャラが立っている。ストーリーもテンポ良く進み、そつがない。
 しかし手放しで「面白かった」と、なぜか言えない。秋庭と真奈の有りようが、あまりに良くあるパターンだから、か。ひねりがなくて展開が読めてしまうのだ。
 この手の恋愛話は、テレビや映画で散々見た気がする。いたいけな若い娘と無骨だが優しい男……設定からして古い。
70点
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