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レインツリーの国

有川浩(新潮社)

 昔読んだ本の感想をネット上で見つけた伸行。物語のラストに納得できず、ずっと心に引っ掛かっていた彼は、それを書いた「ひとみ」にメールを送る。そこから二人の交流が始まり……。
 そうとは思わずにこてこての恋愛モノを読んでしまった。ま、でもなかなか良かった。
 障害をもつひとみは、ときに手が付けられないほどわがままになる。伸行も彼女を理解しようと努力するが、的外れなことをしたりしてしまう。二人の想いがすれ違うたび、苛立ちが募る。
 ひとみは本当に「面倒な女」だ。今まで受けたいろいろな不親切、無理解を、全部伸行にぶつけて彼を試す。普通の男性ならすぐに嫌になるだろう。でも伸行は我慢強く彼女に付き合う。惚れた弱みか、とてつもない包容力のなせるわざか。
 こんな男性いないよなぁと思いつつ、彼の優しさにほだされて(?)一気に読了させられてしまった。それでもやっぱり、こんな男性はいないと思う。しつこい?
70点
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