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十角館の殺人

綾辻行人(講談社)

 これがデビュー作という事実にまず驚いた。話の展開はスピーディーだし、犯人の正体には意外性はなかったが、トリックはよくできていると思う。
 しかぁし!
 今回私が一番言いたいことは文庫版の解説について。何が言いたいんだ、鮎川哲也氏。
 まず、クリスティの「そして誰もいなくなった」とこの作品を比較している点。初めに作り出すことの難しさを、故意に無視しているように感じられる。改造してより良くなるのは、至極当然の事であろう。
 そして一部の読者が評論家気取りで新人を叩くのが面白くない、と。そんなことを「解説」に書くこと自体どうかと思うし、つまらない作品を読んだら誰しも「つまらない」と言ってしまうと思うがどうだろうか。
80点
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