阿部和重(新潮社)
高校を退学した春生は、親から仕送りを貰って、バイトをするでもなく、都会で一人暮らしをしていた。
彼のもっぱらの関心事は「トキ」。佐渡にいるトキを逃がす(あるいは殺す)ことを決意し、彼は暴走し始める。
まったく何という小説だろうか。読んでいる間中、いらいらさせられた。こんな腐った人間の話だと分かっていたら読まなかったのに。
春生の性格をひと言で言うなら、自己中心主義である。自分は悪くない。自分は賢い。ストーキングしようが、トキを殺そうが、自分には非はないのだ。そののぼせ上がった考え方に、本気で気分が悪くなった。
10点
高校を退学した春生は、親から仕送りを貰って、バイトをするでもなく、都会で一人暮らしをしていた。
彼のもっぱらの関心事は「トキ」。佐渡にいるトキを逃がす(あるいは殺す)ことを決意し、彼は暴走し始める。
まったく何という小説だろうか。読んでいる間中、いらいらさせられた。こんな腐った人間の話だと分かっていたら読まなかったのに。
春生の性格をひと言で言うなら、自己中心主義である。自分は悪くない。自分は賢い。ストーキングしようが、トキを殺そうが、自分には非はないのだ。そののぼせ上がった考え方に、本気で気分が悪くなった。
10点
PR
この記事にコメントする