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しらふで生きる

町田康(幻冬舎)

30年間酒を飲み続けた筆者がすっぱりと酒をやめた。その顛末記。

そもそもなぜ酒をやめようと思ったのか、その理由探しが出だしでけっこう長々と語られる。
作家の性というのか、あーでもないこーでもないと考えをこねくり回しているので、正直あまり面白くなかった。

次に禁酒するための心構え。
結論をいうと「自分はアホ」と思うこと、それに尽きるらしい。
まずこう在りたいという、少し高めの「普通」を自分の中で設定する。そうするとそこに到達していない自分は普通以下のアホ、ということなる。それが出来れば「この偉い俺様が報われぬとは何事か」と鬱憤を溜めて飲酒に走るということがなくなる、というわけである。
分かるような、分からないような。

しかし禁酒して得たものは、大変わかりやすかった。
・痩せた
・よく眠れるようになった
・毎日三千円ほど掛かっていた酒代が浮いた
・頭の中がクリアになって仕事が捗るようになった

なんてすばらしい。
脳髄にまだ酒粕がこびりついているものの、その奥にある資料室へもアクセス出来るようになったそう(こういう独特の表現が愉快)。

余談ですが。
ダンナにも本作をすすめてみたが、テコでも読もうとしない。
読んだら負けだと思っている様子……あーあ。
90点

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映画「鈴木家の嘘」

Amazon Primeで見ました。

鈴木家の長男である浩一は引きこもりだったが自死してしまう。ショックで記憶喪失となった母親のために、父と娘は嘘をつく。浩一は部屋から出て叔父のいるアルゼンチンで働き始めたと……。

いろいろ考えさせられる映画でした。
悪者はいないんだけど、みんなが傷つき、傷つけあい、思いがすれ違っていくのが切なかったです。
妹からみたら、引きこもって「恥ずかしい存在」となってしまった兄が疎ましかった。
けれど死なれてしまったら兄の想いを聞くこともできなくて、自分が言ってしまった暴言も撤回できなくて苦しむ。
父親からみたら、自分なりに息子に愛情をかけていたつもりだったのに、反抗しかされず、しまいには自死されてしまう。
やがて母親も真実を知ることとなりますが、「あの時こうしていれば」という後悔ばかりが募って苦しむ。

長男の心中があまり描かれていないので、みているほうも「なぜ死ななければならなかったのか?」が分からない。
けっこうリアルに描かれた自殺のシーンは何度か出てくるものの、真相は謎のままです。
うつだったのか? と思いがちですが、父親が病院へ連れていこうとしたらブチ切れて病気じゃないって叫んでいたし。
こうしてみると、死んだ本人と同じくらい残された家族も苦しむのかもしれません。
命を絶って「終わった」本人より、理由を永遠に探し続けて「終わらない」家族のほうがつらいかもしれません。
そのつらさを妹がグリーフケアの集会で吐き出すシーンが良かった。
お兄ちゃんを許さない! と言い放っていましたが、心の奥底から出た叫びは迫力がありました。

暗いテーマの映画ですが、コミカルなシーンもふんだんにあって、泣き笑いしながらみましたです。
結論としては自殺はよくないね、に尽きますな。


島津亜矢論

最初の出会いは「嵐にしやがれ」だった。
番組のなかで嵐メドレーを披露していた。
嵐の歌をカラオケ等で歌ったことがある人ならわかると思う、グループの歌を一人で歌うってのは何か間が抜けるっつーか、なかなか映えないものである。
が、島津亜矢は見事に歌いきっていて、あらすごい、とその時思った。
思ったけど、まだ「演歌歌手のひとり」に過ぎなかった。

そして先日、音楽番組で「白日」を歌っている場面に出くわした。
めちゃくちゃ感動して、我慢しても涙が出てきて困った。
歌でここまで感動させるとは恐るべし島津亜矢。
そう思って、つべで彼女の歌唱を探していろいろ聞いてみた。
ホイットニー・ヒューストン I Will Always Love You
Official髭男dism Pretender
MISIA アイノカタチ
スターダストレビュー 木蓮の涙
1曲1曲にいちいち感動、いちいち涙した。
こんなに泣いてたら身がもたない……そう思ってミニスカートで歌う「青い珊瑚礁」を見て落ち着きを取り戻した。
(ディスってないよ、それはそれでうまかったよ)

何がそこまで感動させるのか?
やはり歌の確かさだと思う。
音程、リズム、強弱、すべてが完璧。
それから声が好きなんだと思う。
低音はどすが利いていて、高音はのびのびとクリアーな喉ごし。
そしてさらっと歌う態度、歌への向き合い方。
たとえばMISIAの歌でいうと、ご本人の気持ちが入りすぎていて下手すると引く瞬間もあったりするが、島津亜矢は何も押し付けてこない。
りきんでる感ゼロなのに、がっつり心に響く。

カバーアルバム出してくれんかのう。
あるいは演歌からポップスへ転向してくれんかのう。

沼へようこそ

↓のAさんとの話のつづき。
「仕事を辞めて暇じゃない? 毎日何してるの?」
と聞くので
「カラオケ!」。

Aさんも現在専業だし、歌が上手なことも知っていたのでポケカラをおすすめしました。
その日から毎日投稿しているAさん。
すごく面白い!
もっと上手になりたい!
と熱く語ってました。
ふっふっふ、まんまと虜になったわね。

「Kさん(←私)は、ご主人がいても歌うの?」
と聞くので
「目の前では歌わない。ほかの部屋で歌うよ」
と返すと
「ゆうべ、もうちょっとで歌い終わるってときにダンナが帰ってきてさー。タイミング悪い」
「わかるー。家に居ると歌いづらいもんね」
「そうそう!」
と、そんなことでも盛り上がる2人。
コロナ禍でも自宅で楽しめることが出来てよかったよかった。

120日で受給は終わるけど

雇用保険を受給中ですが、その間はダンナの被扶養者になれないのです。
仕方ないので国民健康保険と国民年金に加入しました。
役所へ行って手続きすると、その場で健康保険証をくれました。
仕事早くてびっくり。
社保だと会社から協会へ書類を出して、10日くらいはかかるもんね。

その後、保険料を払ってねという書類が来ました。
国民年金は全員同じ金額だってことは知ってます、16,540円。
で国保はいくらなの? と思ったらそこには驚愕の数字が。
よんまん すうせんえん
ってあなた。
合わせて6万円超えってあなた。
会社員だったときは社保料+厚年料を合わせても5万円とちょっとくらいだったのに。

通知を握りしめて、また役所へ。
「今は無職なんです。職探し中です。なのにこんな金額を払うんですか?」
と言うと
「昨年の収入から計算してますから……。あ、離職理由によっては軽減されますので、雇用保険受給資格者証の離職理由を見てみてください」。

なになに、対象となるのは解雇とか雇い止め? それは違うけど。
あとは正当な理由のある自己都合退職? うん、転職したいから退職するって書いたわ、これは正当な理由よね? と思って確認したら「対象外」。
え? 正当じゃないって言うなら不当退職なの? どゆこと?
と疑問は尽きないものの、ふつーに退職すると多くの場合「対象外」らしい。

住民税は覚悟してたけど、国保という罠があったなんて。
受給してる雇用保険が、どんどん減っていく悲しみ。
あーあ。

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