Back To The Past
よしなしごとども 書きつくるなり
ルフラン ルフラン
荒井良二(プチグラパブリッシング)
小さな女の子ルフランは、森で男の子に出会う。
「わたし ルフラン あなたは?」
「ぼく ケナゲナ」
……ふたりは けらけら わらいました
絵がおもしろい。へたうまっぽくてポップで。
そうかと思えば、緑が美しい一面の大草原が出てきたりして、メリハリもある。
内容も分かりやすくて良い。
二人がブランコで遊ぶシーンなどは、とても楽しそうで思わず笑ってしまうほどであった。
小さな女の子ルフランは、森で男の子に出会う。
「わたし ルフラン あなたは?」
「ぼく ケナゲナ」
……ふたりは けらけら わらいました
絵がおもしろい。へたうまっぽくてポップで。
そうかと思えば、緑が美しい一面の大草原が出てきたりして、メリハリもある。
内容も分かりやすくて良い。
二人がブランコで遊ぶシーンなどは、とても楽しそうで思わず笑ってしまうほどであった。
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ロバートのふしぎなともだち
マーガレット・マヒー、スティーブン・ケロッグ(ほるぷ出版)
ロバートがある日学校から帰ろうとしたら、一匹のカバが後を付いてきた。
家までカバは付いてきて、翌日はまた学校まで付いてきた……。
少し古めかしい絵がノスタルジックで良い。
しかも細部まで見ると、いろいろな小技が効いているのだ。
窓から教室を覗くカバ、階段の手すりを滑る子ども、生徒たちが帰る時には疲れ果てた様子の先生などなど、遊び心いっぱいだ。
ストーリーも馬鹿馬鹿しくて良い。
庭がカバだらけになってやっと行動を起こしたパパ……遅いって。
ロバートがある日学校から帰ろうとしたら、一匹のカバが後を付いてきた。
家までカバは付いてきて、翌日はまた学校まで付いてきた……。
少し古めかしい絵がノスタルジックで良い。
しかも細部まで見ると、いろいろな小技が効いているのだ。
窓から教室を覗くカバ、階段の手すりを滑る子ども、生徒たちが帰る時には疲れ果てた様子の先生などなど、遊び心いっぱいだ。
ストーリーも馬鹿馬鹿しくて良い。
庭がカバだらけになってやっと行動を起こしたパパ……遅いって。
我われは犬である
エリオット・アーウィット(JICC出版局)
写真家エリオット・アーウィットによる、世界中で撮った犬の写真集。
彼自身による序文がいい。
「犬は絶対的な、燃えるような愛情を返してくれる」。
一度でも犬を飼ったことがあるかたなら、激しく同意するであろうこの言葉。
犬はいつも主人を待っている。
主人の気まぐれに、根気良く付き合ってくれる。
飼い主と犬というのは、ギブ&テイクではなく、ギブ&テイク×5くらいの勢いなのである。
写真も、もちろん素晴らしい。
どこか困ったような、「やれやれ」といった表情(実際は何にも困ってないのだろうが)。
ちんまりと座って思案しているような姿(実際は何も考えてないのかもしれないが)。
犬らしい(?)ちょっと間抜けな顔が、特に可愛らしくてたまらない。
(本書、ハードカバー版は高額ですが、ぜひそちらをご覧になって欲しいです)
写真家エリオット・アーウィットによる、世界中で撮った犬の写真集。
彼自身による序文がいい。
「犬は絶対的な、燃えるような愛情を返してくれる」。
一度でも犬を飼ったことがあるかたなら、激しく同意するであろうこの言葉。
犬はいつも主人を待っている。
主人の気まぐれに、根気良く付き合ってくれる。
飼い主と犬というのは、ギブ&テイクではなく、ギブ&テイク×5くらいの勢いなのである。
写真も、もちろん素晴らしい。
どこか困ったような、「やれやれ」といった表情(実際は何にも困ってないのだろうが)。
ちんまりと座って思案しているような姿(実際は何も考えてないのかもしれないが)。
犬らしい(?)ちょっと間抜けな顔が、特に可愛らしくてたまらない。
(本書、ハードカバー版は高額ですが、ぜひそちらをご覧になって欲しいです)
まっくら、奇妙にしずか
アイナール・トゥルコウスキィ(河出書房新社)
見知らぬ男が船でやってきて、一軒の廃屋に住みついた。
町の人たちは男のことが気になってならない。
どうやら男は雲を操って、そこから魚を獲るらしい……。
一本のシャーペンで描かれたという絵の、その緻密さに驚いた。
当然モノクロなのだが、そこには色彩を超越した陰影があり、独特の質感が広がっている。
狡猾そうな町の人々の表情、黒く垂れ込める雲、不気味な機械の数々。
見ているだけで不穏な気分になる刺激的な絵は、一見の価値がある。
見知らぬ男が船でやってきて、一軒の廃屋に住みついた。
町の人たちは男のことが気になってならない。
どうやら男は雲を操って、そこから魚を獲るらしい……。
一本のシャーペンで描かれたという絵の、その緻密さに驚いた。
当然モノクロなのだが、そこには色彩を超越した陰影があり、独特の質感が広がっている。
狡猾そうな町の人々の表情、黒く垂れ込める雲、不気味な機械の数々。
見ているだけで不穏な気分になる刺激的な絵は、一見の価値がある。
マドレーヌのメルシーブック
ジョン・ペーメルマンス・マルシアーノ(BL出版)
パリに住む12人の女の子たち。彼女たちと一緒に学ぶ、人と接するときのマナー。
小さな女の子が、ちょっと気取って挨拶するさまが可愛い。
「ありがとう」を言いましょう、たとえ既に七つも持っているものを貰ったときでも。
人の話は最後まで聞きましょう、それを遮っていいのは、火事になった家を見つけたときです。
等々、大のおとなでもはっとさせられる部分があって、思わず苦笑してしまった。
パリに住む12人の女の子たち。彼女たちと一緒に学ぶ、人と接するときのマナー。
小さな女の子が、ちょっと気取って挨拶するさまが可愛い。
「ありがとう」を言いましょう、たとえ既に七つも持っているものを貰ったときでも。
人の話は最後まで聞きましょう、それを遮っていいのは、火事になった家を見つけたときです。
等々、大のおとなでもはっとさせられる部分があって、思わず苦笑してしまった。
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