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よしなしごとども 書きつくるなり
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伊坂幸太郎(講談社)

 ごく普通のサラリーマン・安藤は、あるとき自分の特殊な能力に気付く。自分が思った言葉を他人にしゃべらせることが出来る、腹話術のような能力。彼はそれであることに挑戦しようとするが……。

 のっけから選挙や政治の話が出てきて、これはつまらない本かも……と思ったらとんでもなかった。面白過ぎて、読了してすぐ続編ともいうべき『モダンタイムス』をポチったほどだ。
 まず危惧した政治の話が、ことのほか良かった。カリスマ性を持った政治家の術中に、まんまとはまっていく民衆。何かがおかしいと、流れに抗おうとする安藤。彼の弟もまた深く静かに行動し始める。
 この作品が書かれたのは、あの小泉首相が誕生した日よりも前らしい。当時の日本は小泉劇場に魅了されていた。まさにこの作品にそっくりだった。その危険性を改めて感じさせられた。
95点
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