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よしなしごとども 書きつくるなり
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手術は2時間ほどで終わり、気付いた時には病室のベッドの上だった。
目覚めた瞬間から鼻がズキズキと痛み、それ以上に苦しかったのが喉。

事故から1週間、ずーっと口呼吸だったため喉は常に乾燥し、荒れていた。
くわえて手術中の気道確保のため気管にチューブを挿入されたせいか、喉にものすごい違和感があって、えずきまくり。
鼻のためには安静にしたいところだが、嘔吐(と言ってもほぼ何も出ない)が止まらず、ぽたぽたと鼻出血、涙もだだ漏れ。
出せる液体は全部出しますキャンペーンかよ。

「事故ったときよりつらいですーーーー」
と医師に訴えるも、喉に異物等はなく、痛み止めでしのぐしか手がない、と。

苦悶の数時間を経て、夜にはやっと症状が治まってきた。
耳鼻科の医師の説明によると
「手術は成功しました。1週間後にはガーゼも取れるでしょう。でも事故直後の3倍くらいのガーゼが入ってますから、痛みはあると思います」。
う、うん、3倍くらい痛い。

鼻の上には、本を開いて伏せたような形状の、小さなギプスがのっていた。顔を縦断するように、テープで×のかたちに留められていて、つかまった指名手配犯のよう。

そして術後は熱が出ることも多いらしく、私も38度前後をいったりきたり。
眠れぬ夜を過ごして翌日。
朝からふつーにご飯が出たので、痛み止めで胃を荒らさないよう、がんばって少し食べる。
その後数日は微熱が続き、鼻の痛み、頭痛もあってしおしおになっていた。

看護師はみんな優しかったが、やっぱり気が利く・利かないの差はあって、言わなくても氷枕をもってきてくれたのは若い男性看護師だった。
マスク着用で目しか見えなかったが、涼しげなきみの瞳を、私は忘れないよ。

そしてまた1週間後。
いよいよ鼻に詰めたガーゼを抜く日がやってきた。
ぎっちり詰まっているものを麻酔もなく抜くって、どう考えても無理があるよね? どんな拷問?

(つづく)

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れすれす
ぴーのさん。
そうなの、加害者がきたときは余裕ぶっこいてたのです。
誰にでも間違いはあるさー、なんて。
そのあとは
「痛いーーーー! 責任者でてこーい!」
でしたけど。

ふっふっふ、ガーゼを抜くところはすごかったですよ。
アレがあんなふうになっちゃったんです…to be continued

あっこやん。
もうね、脳天直撃って感じ。
冷や汗が出て、血液が逆流してんじゃ? って思った。

ほんと個室で良かった!
なまじ「大丈夫?」とか言われたら「見りゃわかんだろ、ヴォケ!」
とか言っちゃいそうだし。

3倍ガーゼ、そりゃあ痛みも3倍返しだっ、だわよー、引くわよー。
まきまき 2014/02/18(Tue)09:57:15 編集
むぅー
歯痛は脳に近いから痛いってよく言うじゃない。そこより近い鼻の激痛によくぞ耐えたね。しかも喉まで痛くて、読んでいて泣けてくるよ。
個室に移れてたのがせめてもの救いだね。痛みに耐えてる時におばちゃんのおしゃべりは辛いもの。
鼻のギブスの形状よくわかりました。なるほどバッテンね。存在感ありすぎ。

看護師さーん。腫れのひいた美しい顔も見てほすい。

いよいよ3倍のガーゼのくだりね。もう、怖いもの見たさの域だー。

あっこやん 2014/02/18(Tue)00:10:25 編集
痛そう!
だんだん痛みがひどくなるじゃありませんか!
加害者の方とお話した時は、こんなにひどくなると思わなかったって感じですか?
うーん、大人の対応されて、尊敬です。
もう1回呼び出して痛みの深刻さをぎゃんぎゃん訴えたくなったりしてー!

ガーゼ抜くなんて、絶対痛いですやん!
痛みをグラフにして見せてほしいくらいですよ!
いつになったらラクになるんですか~(泣
ぴーの 2014/02/17(Mon)16:14:15 編集
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