忍者ブログ

ルパン、最後の恋

モーリス・ルブラン(早川書房)

  若く美しく利発な娘・コラ。元外交官である彼女の父は自殺を遂げ、その遺書には驚くべき事実が書かれていた。彼女の身近にアルセーヌ・ルパンがいるというのだ。やがて彼女はある陰謀に巻き込まれてゆく。コラの運命は? そしてルパンは誰なのか?
 
  アニメ「ルパン三世」が好きで、流れでモーリス・ルブランのシリーズもだいぶ読んだが、いかんせん中学生には難解であった。今またこうしてルブランの遺作を読むことができ、今度はとりあえず理解することもでき、格別の思いがする。
  なんて個人的なことは置いておいて。
  この作品、魅力的かつ積極的な女性を前に、何とか身を引こうとするルパン、という構図が興味をそそった。ルパンが恋愛で悩むなんて! あまりに紳士的で優しい彼に驚いた。
 
  筆者は推敲を重ねて作品を仕上げるタイプだったらしい。「あとがき」にもあったが、この作品は少々推敲が足りないような印象も受ける。が、ルパンの意外な一面を見ることができて心はずむ読書となった。
75点
 
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カレンダー

09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3
5 6 7 8 9 11
12 14 15 16 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[10/01 まきまき]
[09/30 ぴーの]
[09/13 まきまき]
[09/13 ぴーの]
[09/03 まきまき]

プロフィール

HN:
まきまき
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析