ヤン・マーテル(竹書房)
インド人のパイ・パテルは16歳。父親は動物園を経営していたが、あるときカナダに移住することを決心する。
しかし、一家を乗せた船は太平洋上で沈没。救命ボートにはパイのほか、シマウマ、オランウータン、ハイエナ、ベンガルトラが同船した。そこから長い長い漂流が始まった……。
227日間にも及ぶ漂流。そこにはトラとの息詰まる駆け引きあり、暴風雨あり、食糧難ありと、まったく読者を飽きさせない。特筆すべきはトラの描写であろう。しなやかで美しい生き物。その魅力を余すところなく描いている。
ラストもひねりが効いていて素晴らしい。
ただ残念なことに、漂流する前の「第一部」が退屈だった。ここがもう少し短ければ間違いなく100点だったのに。
95点
インド人のパイ・パテルは16歳。父親は動物園を経営していたが、あるときカナダに移住することを決心する。
しかし、一家を乗せた船は太平洋上で沈没。救命ボートにはパイのほか、シマウマ、オランウータン、ハイエナ、ベンガルトラが同船した。そこから長い長い漂流が始まった……。
227日間にも及ぶ漂流。そこにはトラとの息詰まる駆け引きあり、暴風雨あり、食糧難ありと、まったく読者を飽きさせない。特筆すべきはトラの描写であろう。しなやかで美しい生き物。その魅力を余すところなく描いている。
ラストもひねりが効いていて素晴らしい。
ただ残念なことに、漂流する前の「第一部」が退屈だった。ここがもう少し短ければ間違いなく100点だったのに。
95点
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