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冷たい水の中の小さな太陽

フランソワーズ・サガン(新潮社)

 新聞社に勤める美しいジルは、突然ノイローゼになる。彼は同棲中の恋人をパリに残して、姉のいる田舎に静養しに行く。そこで美貌の人妻ナタリーと出会い、恋に落ちる。
 と、粗筋を書いただけでも虚脱感を感じる作品である。
 ジルは、軽薄で浪費家で猜疑心が強く、彼を愛するものを傷つけずにはいられない人間であった。
 自分の愛するものが、自分より聡明だったり、自分を批判したりすると、とたんに不機嫌になる彼。まったく器が小さい男である。
 ラストで起きる「事件」は衝撃的だったが、少し安易な気もした。
50点
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