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すばらしい新世界

オルダス・ハックスリー(講談社)

 フォード紀元XX年、人々はすべて人工授精で産まれ、胎児のうちから階級分けされて条件反射を仕込まれる。たとえば暑い場所で働く予定の者は、暑さを本能的に好むように。
 文学も宗教もなく、不快なことはことごとく排除された社会。それは果たして「すばらしい新世界」なのか?

 いつか面白くなるのかと最後まで我慢して読んだが、徒労に終わった。
 旧世界から偶然野蛮人がやってきたあたりは少し盛り上がったが、彼が何かにつけシェークスピアの「オセロ」などの一節をそらんじるので、読んでいて白けてしまった。なぜ彼は自分の言葉で表現しないのか、と。
 ラストは、まぁこうなるだろうな、という意外性のないラストだった。もうひとひねり欲しかった。
40点
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